南十字に戯れる

サザンオールスターズ&桑田佳祐ライブデータ・セットリストを収集・公開しています

サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019 感想

サザンオールスターズLIVE TOUR 2019「"キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!"だと!? ふざけるな!!」(長い)3月31日の宮城公演に参加してきました。

咀嚼でききれていない部分も多々ありますが、とりあえずの所感として記憶を記録にしておきます。セットリスト順に言及していきますのでご注意ください。

 

・東京VICTORY

映像から始まるパターンは前回の「おいしい葡萄の旅」と同様ですね。1978から時計の針が進んで2019へ。『東京VICTORY』の雄叫びが始まると同時に幕に映し出されるのは右腕を高く掲げた5人のシルエット。サザン史上最もスタイリッシュなオープニングではないでしょうか。サザンオールSMAPでコケてた頃が懐かしい。

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しかしシルエットが完全にこれでちょっと笑ってしまいました。

6人いたらより再現度が高かった(他意はありません)

恒例の光るリストバンドが一曲目から大活躍で綺麗でした。リリース以降すべてのライブで披露されているこの曲ですが、原曲通りのアレンジが変わることはありません。音楽として聴かせるというよりは会場の一体感も含めたライブ体験を楽しむための曲という理解です。ので、感想としては楽しかったです。『葡萄』の1曲目候補だったり、2014年の「ひつじだよ!全員集合」の登場SEにも使われていたりもしたので、始まりを告げる曲としての立ち位置をより強めた印象でした。

 

・壮年JUMP

いやいやいや早い、早い。「いろんな歌ありがとう」を言うには早くないですかね、ってな感じで完全に予想外の2曲目でした。アンコールであれば歌詞と重ね合わせて大きな感動を生める曲ですが、まぁ表面上はあくまで引退するアイドルを見送る曲なのでしれっと演奏するのが正解なのかも知れません。現時点での最新曲という点を思えば思い切った配置だなとは思いました。この曲もコールアンドレスポンス要素があるもんでまぁ盛り上がりました。強い流れです。で、ここから続く3曲目が

 

希望の轍

泣く子も黙る轍先輩のご登場です。去年のROCK IN JAPAN FES.や紅白が記憶に新しいところ。この曲を序盤で費やせるあたりがサザン軍の選手層の厚さを物語っていると思います。開幕3曲が平成の曲というのも珍しいでは。ホーンからの入り方が1995年の「ホタル・カリフォルニア」と同じアレンジだったのが最高でした。

 

・MC

2日目だけど初日のつもりでやる云々、元号の話云々、○○県から来た人?云々。

桑田さんの髪が妙に潰れていてああいうスタイリングなのか乱れているのか判断に困った。

 

・闘う戦士たちへ愛を込めて

去年の新曲2曲をこんな序盤で使ってしまうもんだからこのあとどんな曲が待ち受けているんだ…と静かに高まっていました。なんか「ひつじ」の時もこんな心境だったような。スクリーンの映像はMVをさらにアレンジしたようなもので、曲に合わせて歌詞もかっこよく表示されてました。他人を踏み越えてチケット争奪戦を勝ち抜いた人間が集う場にあの歌詞が妙にはまっていたのが良かったです(良かったの?

 

・SAUDADE ~真冬の蜃気楼~

久々の演奏となった「ひつじ」以来のご登場。何かとあのライブと重ね合わせてみてしまいます。最後のサビ前の「過去への扉を叩いて生きるの~~~?」と伸ばすやつが今回はなかったです。

 

・彩 ~Aja~

序盤でその曲をやるのか、ってな驚きはありつつもここまではわりと平常心で楽しんでいたのですが、この曲から一気に心を持っていかれた気がします。春だし『海のOh,Yeah!!』にも収録されたし彩はやるでしょ~という予想というか願望があったので、シンプルに嬉しかったです。夢の中へ僕を連れてって。このあと本当に連れて行かれることになるとは。

 

神の島遥か国

2013年の『灼熱のマンピー!!』アコースティックコーナーでの演奏が素敵でした。気が付けばすっかり定番曲の立ち位置です。美ら海パイの実~のところでHIPHOPっぽく乗ると楽しいという個人的な発見がありました。ここまでの3曲の冬~春~夏の流れは意図された配置だと思います。

 

・青春番外地

直近の「やさしい夜遊び」生歌コーナーで披露されたのが記憶に新しいです。サザンにしか作れない曲ってポップなエロチューンでもラブバラードでもなくこういう曲なんだろうなという思いを新たにした次第。

 

・欲しくて欲しくてたまらない

ああもう仙台まで来た甲斐はあったな…という心境でした。イントロのスローな入り方がとにかく焦らす焦らす。穴が空くほど見た2004年の「真夏の夜の生ライブ」での演奏が本当に格好良くて、いつか生で見てみたかった。感無量です。なので細かいアレンジとかはうろ覚え。

 

・Moon Light Lover

2013年の「灼熱」神戸の月明かりの下で聴いたあの日に勝る体験はもうできない、というのはどうしても大前提として自分の中にあるのですが、単純にバラード曲として100点の完成度なので普通に原曲通り演奏してくれただけでもうそれだけで100点の体験なんですよね。心地よい時間でした。スクリーンの月を見てたら萩の月が脳裏をよぎってしまった。宮城レディブルースが悪い。

 

・赤い炎の女

スパニッシュな演奏から始まったのでもしやこれは『愛は花のように』か!?と予想して柏手の準備をしていたところでまさかのこの曲ですよね。身も打ち震えるとはこういうのを言うのか。ジェンダーフリーが叫ばれる現代を思えばなかなか先見の明が感じられる曲です(本当に?)尺は若干短めになっていましたが、誠さんによる間奏のギターが格好良く、最後の「女と女」リフレインで終わるアレンジも新鮮で良かったです。「女(め)と女(め)」のところで桑田さんが目を指で指してたのも面白かった。何かと不遇な『綺麗』収録曲の人権が回復する瞬間に立ち会えた感動がありました。

 

・北鎌倉の思い出

原坊の髪が妙にボリューミーで新鮮。スクリーンの映像も相まって美しい演奏です。もうそれだけです。曲の良さを最大限引き出す演出でとても良かったです。原坊枠の宿命として今後のライブで聴けることがほぼなさそうなので今のうちに噛み締めておこうという一念だけを携えて聴いていました。

 

・メンバー紹介

まぁ概ねいつものノリ。コーラスの小田原さん(ドラムではない)が去年からの新顔でしょうか。ラップ観が20年前のそれで悲しくなりました。ギャグで一蹴されたとはいえ毛ガニさん、一言ぐらい話してほしかった。代わりにムクさんが雄弁に(過去比)トークしていて良かったです。原坊がハットリくんに似ているというネタはかなり久しぶりでは。

 

・古戦場で濡れん坊は昭和のHero

 ライブではまず聴けないだろうと思っていた曲が不意に飛び出す体験それ自体に何物にも代え難い感動があるのです。何千何万の人を泣かせてきた名バラードが歌われるよりも大きな感動とすら言えそうな。たぶん特別この曲が大好きな人って少ないと思うんですよ。でもこの曲を生で聴くことができたという得も言われぬ充足感は多くの人に共感いただけるのではないかと思うのです。ありがとうありがとう。曲については語る言葉の持ち合わせがありません。

 

・JAPANEGGAE

渋い曲のコーナーに突入したんだなという緊張感があり、いよいよ本番を迎えたか…と固唾を飲んでおりました。「ひつじ」の思い出話ですが、それまでステージに興味を示さず退屈そうにしていた隣の人(ファンの人に連れてこられたと思われる)がこの曲だけは歌詞の出ているサブスクリーンをじっと見つめていたのが印象的でして、その時のことをなんとなく思い出したりしていました。思えば席もあの日とほぼ同じだ。

 

・女神達への情歌 (報道されないY型の彼方へ)

『古戦場』で書いたのと全く同じ心境です、はい。2000年の「ゴン太くん」と同じコーラスからの入りが最高でした。桑田さんの渋いギターソロが炸裂していたのも良かった。なんと濃厚な時間であることか。

 

・慕情

たぶん若い頃の桑田さんの方が歌いやすいタイプの曲だと思うんですけど、今の桑田さんが高音部分と格闘しながら歌声を絞り出して歌う様が本当に好きで、円熟味を感じながら聴き入っておりました。bank bandの透明感あるカバーも好きですが、やぱりサザンの曲なんだなと当たり前のことを再確認できた3分半でした。

 

・愛はスローにちょっとずつ(仮)

未完成状態の曲が披露された例といえば1982年の「飲めばライブコンサート」で原坊がボーカルを取った『Oh!クラウディア』とか、NHKFMでの『Just A Little Bit』ぐらいでしょうか。ライブを経る毎に成熟させていく趣向は「大感謝祭」から続く『みんなのうた』のovertureに近いとも言えます。「ちょっとずつ」は「スロー」のニュアンスとして桑田さんが補足したものだと思っていたので、スクリーンの歌詞で『愛はスローに ちょっとずつ』が出た時にようやくそこまで含めて曲名なんだと理解できました。2番のサビの歌詞を曲名に持ってくるパターンだ!と一人変なところで喜んだりしてました。あとは「純恋」と書いて「すみれ」と読ませるセンスとか。曲全体に関してはまだ感想らしい感想は持てそうにありません。広義のラブソングではあるけど視点はソロの『杜鵑草』ぐらい引いてるのが60代の桑田さんのバラードソングの特徴かな~とかなんかそんな所感。シングルA面よりはカップリングあたりの立ち位置でひっそりと存在感を醸し出して欲しい。

 

・ゆけ!!力道山

スクリーンに映し出されるモノクロのプロレス映像。ああ来るのかあの曲が。新曲で一掃されたと思われた淀んだ空気が再び会場に充満する、なんと素晴らしい時間であることか。うろ覚えですが曲の後半で試合の音声がサンプリングされていたような。

 

・CRY 哀 CRY

これも最近の「夜遊び」で比較的好意的なコメントで触れていました。「おいしい葡萄の旅」の『01MESSENGER』といい、近年は90年代後半のハードロック調の自曲に対して肯定的な雰囲気が感じられてとても良いと思います。ここがライブハウスで観客層が二回り若ければサビのノリはもっと違ったものになっていたであろうと想像したりしていました。「雅や」で終わった曲に「雅白たへの」と続いて始まる流れなのはあとで同行者に指摘されて気付きました。

 

・HAIR

はい優勝、優勝です。おめでとうございます。セキスイハイムスーパーアリーナが宇宙になりました。脳みそも宇宙になりました。宇宙とは私で私とは宇宙だ。ちょっと天国の面積に人生を印刷してくる。

 

・当って砕けろ

『HAIR』で心が砕けたところだったのでちょうどよい選曲です(?)スクリーンに投影されたSOUTHERNALLSTARSの文字がデビュー当時のロゴを再現したフォントとカラーリングだったのが心憎い演出で最高でした。

 

・東京シャッフル

7,000人をジェノサイドする鋭利なセットリストは続く。『当って砕けろ』からの数曲はメドレーとまでは言わないものの、一部短縮された曲が絶え間なく連続していくハイテンションなコーナーでした。

 

・D.Jコービーの伝説

スクリーンに小林克也さん登場で湧く会場。ベストヒットSASと題した前説から続いて披露されたのがこの曲。本編ラスト付近のいわゆる煽りコーナーに勝るとも劣らない熱気だったように思います。「逢えないこの夜はLonely Lonely Night」までしっかり歌いきってくれました。

 

わすれじのレイド・バック

スクリーンに映し出されるのは40年間を切り取った写真の数々。1枚目で大森さんが微妙に写っていたのでちょっと期待したのですが、その後は残念ながら『灼熱』同様不自然なトリミングのオンパレードでした。この曲のライブ演奏といえば多くの人の心に2003年の『流石』ツアーが残っていると思います。「おかげで40年も経ったよ」はありませんでしたが、「ひとりひとりを抱きしめたいのさ」でさらっと締めてくれました。

 

思い過ごしも恋のうち

イントロで『勝手にシンドバッド』を想像した人もいくらかいたような気はしますが、とにかく歓声がすごかったです。毛ガニさんが水を得た魚のように(カニなのか魚なのか)生き生きとしたパーカションを披露していたのが印象的です。サビで腕を上げるのも楽しかったです。今回のライブ、手拍子に終始しがちなサザンのライブの中では結構腕を掲げる瞬間が多かったように感じました。

 

はっぴいえんど

ここでクールダウン。曲を聴きながらさっきまでの興奮を思い出していました。イカす仲間を映し出す恒例のカメラワークが珍しく不発でした。

 

・シュラバ★ラ★バンバ

一曲だけダントツでどよめきがすごかった曲があったのですがこれだったかもしれない。ダンサブルな曲なので悠長に手拍子なんぞやってる場合じゃねぇってな感じで全身で音を感じてました。リズムはそのままに「恋の季節」をインサートしてしまうのがなんともサザン。初期の持ち歌と洋楽をつなげたメドレーもこういう唐突さがありましたね。しかしそのかわりあの最高にかっちょいいラップ部分が犠牲になってしまったのはいただけない。いやそれがやりたくなかったからこそのアレンジとも言えそうですが。

 

・マチルダBABY

ツアーでの登場率が特に高いような。特攻の炎を初めて熱いと感じました。ここから続くのはもちろん

 

ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)

去年披露されたのと同じアレンジでした。2019年も2番の歌詞は間違う方向で行くんすね、はい。「皆同じそぶり」で皆と同じそぶりをするのが醍醐味。

 

イエローマン~星の王子様~

序盤の曲からちょろちょろ登場していた仮面のダンサーがラスボスの様相で、妙な物語が感じられたようなそうでもなかったような。

 

マンピーのG★SPOT

イエローマン』からの「夏は魂だってYellow」という美しい流れです。去年と同じヅラでしょうか。「ベッピンな美女を抱いて」のところで男を抱いていたのが良かった。「芥川龍之介がスライを聴いて」の名詩がダンサーとの絡みでぐだぐだになったのは良くなかった。

 

I AM YOUR SINGER

さぁみんなでラブソングアンコール。この曲が聴けて良かった、が無数にあるライブでしたが、MVPを1曲選ぶならこれでしょうか。2008年の活動休止の文脈を脱して、純粋な楽曲の一つとして演奏されるようになったというのはとても幸福なことだと思います。『壮年JUMP』よりもこちらのほうが圧倒的にアンコールに映える曲だということがよくわかりました。

 

・栄光の男

長嶋茂雄引退のあの映像から始まりました。力道山といい、平成の終わりよりも昭和を強く感じるライブです。「昭和のHERO」は伏線だったのか。来る新時代に思いを馳せたりしていました。

 

・LOVE AFFAIR~秘密のデート

パブロフの犬的な感じで港の汽笛のSEを聴くとこの曲が浮かんでしまうようになりました。轍とこの曲は本当にイントロの歓声がすごい。ライブでのアレンジという意味ではあまり旨味の少ない曲ですが、曲の力が圧倒的なのでとりあえず聴けただけで満足してしまう存在です。背景とダンサーが綺麗に重なっていたのが良かったです。

 

ロックンロール・スーパーマン~Rock'n Roll Superman~

『栄光の男』もそうですが、連続出場記録が去年途絶えたこの曲もまだまだ現役、後進に道を譲るつもりはさらさらなさそうです。個人的には桑田さん自身が己を鼓舞するための曲という認識です。自分は正直この曲からなにかポジティブなメッセージを受け取ったりとかは特にありません(そんな真っ当な感性は残念ながら持っていない)ただ自分も大人になったので、サビでゆらゆらするあのぬるいムーブに乗ってみることがこの曲の楽しみ方なのだと学びました。

 

・旅姿四十周年

今から何話そうかなどうやってこの感じ伝えようかな少し長くかかるかもなでもねがんばってみるよ。えっと、はい、大名曲『旅姿六人衆』です。サザンの曲の中でも特別な存在感を放っている曲というか、この曲が今披露されたことがまずニュースと言えるレベルです。バラードで締めるのはお約束ですが、別に『いとしのエリー』でも『Oh!クラウディア』でも『心を込めて花束を』でも感動的に締まりますし、中盤で大冒険してくれたセットリストなので最後に定番で終わっても全然構わないんですよ。むしろバランスが良いぐらい。それでもこの曲が演奏された。演奏することをサザンが(たぶん桑田さんが)選択した、というのはまず頭に入れておきたい情報です。で、その上でお出しされたのが『旅姿六人衆』をもじった『旅姿四十周年』。そんなタイトルがしっかりとスクリーンに映し出されておりました。「男たち」が「仲間たち」に変わっていたり、「Mr.Suizu」が「Mr.Nanya」になっていたり、最後に40周年の感謝の文言を織り交ぜられたりしました。キーは原曲より低いものになっていました。サザンが今目の前で『旅姿六人衆』を演奏しているということが嬉しくて嬉しくて、だからこそその嬉しさに水を指してくる仄暗い感情をどうにか否定したかった。もうはっきりとわかってしまったのは、『旅姿六人衆』は2つの意味でもう二度と歌えない曲であるということ。ああ、タイトルすら変えてしまうのね。六人衆とは名乗れないんですよね。確かに今ここに居る5人のサザンが奏でる『旅姿六人衆』は『旅姿六人衆』ではないのかもしれない。けどこの引っ掛かりはなんだ。今のサザンが6人時代を懐古する必要はなくとも、6人時代の曲に手を加えてまで彼の気配を消し去ろうとするのがどうにも…いや引っかかってるのはそこではないのか?大森さんに対してどうこうではないな。曲に対してだ。未だに整理できてないので自分でもよくわかっていませんが、なんというか曲に対してそういう姿勢を取る・取ってしまう・取らざるを得ない・その上で取ることを選んだことに軽くショックを受けた、みたいな。5人で『旅姿六人衆』やったらいいじゃないですか。6人目はあなたですよ的な感じで丸く収めたらいいじゃないですか。早見あかりがいなくなっても『行くぜっ!怪盗少女 』5人でやってるじゃないですかみたいな。いや関係ないか。タイトルをちょっと変えただけで何をごちゃごちゃと、と思われてると思いますが、やっぱりここの違和感が特に心に残ってしまったのかもしれません。うーむわからん。

でも最初に書いた通り、そんな受け止められ方も承知を上でこの曲を演奏しようと決めたサザンの選択は尊重したいので、違和感も含めてまるごと綺麗な感情で飲み干したいのです。キーを下げて歌ったのも、すごくリスキーな選択だと思います。それでもこの曲を選んだ背景にどんな思いがあったのか、知る由もありませんが、そこへの想像力はなくしたくないと思いました。また言葉にできそうになったら追記するなりツイートするなりします。

 

終わり。

最後の最後でもやもやがありましたがライブ全体で見ると些末なことで、全体的にマニアックな方向に寄ったライブで満足度が高かったです。去年がわりと定番曲で固めれれたライブが続いたのでその反動もあったのかもしれません。でもさすがに『勝手にシンドバッド』すらやらないのは予想外だった。『みんなのうた』『真夏の果実』がなかったのもいつ以来だ?というレベルで番狂わせがすごかったように思います。改めて見ると知名度の高い曲の少なさよ…『LOVE AFFAIR』が最大公約数でしょうか。どこの「おっぱいなんてプー」だ。自分は大喜びですが40周年だしサザン見るぞーってな具合の層の目にどう映ったのかは気になるところです。年越しじゃなくてツアーでこの濃さですからね。恐るべしサザンオールスターズ

 

さよなら。そう残してステージを去っていた桑田さん。

「サヨナラは明日のために」そう歌い残していってくれたので、なんかもう少し生きられそうです。