南十字に戯れる

サザンオールスターズ&桑田佳祐ライブデータ・セットリストを収集・公開しています

NHK番組公開ライブラリーで視聴できるサザンオールスターズ出演映像

 

NHKの過去の番組を観ることができるコンテンツとしてはNHKアーカイブスが有名ですが、これとは別に、全国のNHK放送局で視聴できるNHK番組公開ライブラリー」というサービスがあります。

アーカイブス」はWeb配信ゆえ権利的な問題をクリアできる番組のみがラインナップされている印象ですが、「番組公開ライブラリー」は比較的ゆるいようで、公開されている番組も多岐にわたります。

 

番組ラインナップはホームページで公開されており、事前に把握が可能。

 

で、サザンが出演している映像はあるのか?

ということで見てみると、あるんですよね。しかも6人時代ときたもんだ。

 

・第30回NHK紅白歌合戦(1979年)

・第33回NHK紅白歌合戦(1982年)

・第34回NHK紅白歌合戦(1983年)

 

紅白歌合戦がヒットしました。

ラインナップには「レッツゴーヤング」もいくつか名前を連ねていたのですが、残念ながらサザン出演回はなし。

昭和の番組が中心のため「ジャストポップアップ」「ポップジャム」「SONGS」あたりは番組自体が存在せず。

 

そんな中奇跡的に残ってくれていた紅白歌合戦は、第8回(1955年)から第39回(1988年)の範囲で公開されており、数年おきに欠番が見られるものの、サザン出演回はうまい具合に視聴可能でした。

演奏場面は動画サイトで頻出することもあり、さほど珍しい映像ではありません。

ただ紅白の構成上、オープニングやエンディング、幕間の余興的コーナーもあるため、番組内でどの程度サザンの出演場面があるのか(ないのか)は把握したいところ。あるなら観てみたい。

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ということで行ってきました、ここが天下のNHK

奇しくも紅白の会場であるNHKホールと同じ敷地内にあるNHK放送センター。訪れたのは土曜日ですが、渋谷の喧騒とは打って変わって閑散としています。警備員の姿ばかりが目立ち、休日の風景としては永田町のそれに近い。

 

入ってみるとフロアはさほど広くはなく、受付とテーブル席、そして番組閲覧用のブースが4席ほどありました。

受付に名前を書いてブースが空くまで待機。

ちなみに利用可能時間は1人につき1時間なので、今回のように事前に観る番組を決めた上で臨むのが良さそう。

 

視聴開始。結果から言ってしまうと、演奏以外のサザンの出演部分は3年分全てにおいて確認することができました。

 

・第30回(1979年)

いとしのエリー』で初出演となった回。2018年の同番組でちらっとこの時の映像が流れたのは記憶に新しいところ。

オープニングの出演者入場場面のほか、幕間のコーナーで郷ひろみらとともに桑田さんが登場しています。なんとも形容し難い、コントとも言えぬ脱力を誘うやり取りで、桑田さんは巻き込まれ事故のような扱い。出演者勢揃いのエンディング部分でも後ろの方にメンバーの存在を確認できるような、できないような。

新人バンドでしかないサザンは大御所ひしめく当時の紅白にあっては終始小さな扱いだったように思います。

 

・第33回(1982年)

八代亜紀と手を繋いで桑田さんが入場するオープニングのほか、リレー形式で曲を歌いつなぐ幕間のコーナーで『一杯のコーヒーから』を歌唱する場面がありました。

チャコの海岸物語』でのド派手なステージは周知の通り。番組全編を通して観るとどれくらいパンチの利いたパフォーマンスであったかがよくわかります。この次が研ナオコの『夏をあきらめて』という気の利いた順番で、桑田さんと研ナオコが握手してバトンタッチという演出がとても良かったです。

 

・第34回(1983年)

披露自体が珍しい『東京シャッフル』を歌い踊った3度目の出演。

オープニングではメンバー全員がTシャツにジーンズというラフな出で立ちで登場。原坊を肩車しての入場シーンは派手ですが、他の出演者も似たような趣向で入場しているので特別目立つような雰囲気でもありません。

白組をアピールする幕間コーナーでは、他の若手出演者とともに桑田さんが組体操を披露する一幕も。現在の感覚からすると中々にお寒い、良く言えば長閑で微笑ましい場面でした。ほかにも若手出演者で太鼓を披露する場面もあったのですが、出番が近いためか、サザンは不参加でした。

 

時間が限られていることもありスポット的な視聴に終わってしまいましたが、主要な出演場面は把握できたように思います。

 

これらを踏まえると35年後の紅白におけるオープニングでの立ち位置、余興に参加するメンバー、重責を背負ったパフォーマンス、その全てが紅白の&サザンの積み重ねた歴史の上に成り立っているのだと強く感じるようになりました。

 

マニアでない限りこれだけを目的に足を運ぶのも難しそうですが、全国各地で視聴できるので、お近くに立ち寄った際にふらっと覗いてみるのが良いかもしれません。テレビ草創期の番組もたくさんあるので、1時間はあっという間だと思います。